初めまして、ヤシロと申します。
同性間感情は重ければ重いほどいい。
をモットーの一つにワクワクヲタクライフを満喫しているのですが、今年は結構豊作だったので、同性間感情が好きなヲタクにシェアハピしてみたいんだぜと、まとめてみることにしました。(最初のブログがこれでいいのか?)
布教もヲタクの大事な生命活動です。
ちなみに、今回紹介する同性間感情は恋愛感情には限ってはいません。感情と関係のバリエーションが多彩なのも同性間感情作品の味わい深いところ。
並びはなんとなーく、下に行けば行くほど重く、めんどくさくなってく感じに並べた心算です。でもふわっと分けてあるだけなので、あまり気にしなくていいです。あくまで私の感覚なので。
縛りとしては、2018年に刊行(巻数は制限なし)もしくは放映・放送された作品であること。
なお、ぼかした表現等でなるべく避けますが、作品によっては思いっきりネタバレを言っているものもあります。その都度、注意書きはしますが、ご了承ください。
それでは暫しお付き合いください。
『世界の終わりの庭で』入間人間
全1巻。
同性間感情も好きですが、SFも好きです。(唐突自己紹介)
その二つが同時接種できる豪華な小説がこの「世界の終わりの庭で」。
SF要素としては、ファーストコンタクトモノであり、終末モノでもある。あとは機械生命体要素も。変異生命体の侵略なんてのもある。慣れてない人には重いラインナップかも知れません。
なるほど分からん。お腹いっぱい。……と、ならないのが、この作品のうまいところです。
何故?答えは簡単です。内容の殆どが、少女と少女の会話で成り立っているからです。
確かに、滅亡もしてる、侵略もされてる、かなり壮大なファーストコンタクトもある。でも、あくまで内容は少女達の会話と生活に割かれている。
話題になった宮澤伊織先生と草野原々先生のインタビュー、
「百合が俺を人間にしてくれた【2】」のなかで、草野先生が
ハードSFの致命的な弱点は、SFファン以外には面白くないということです。メインが科学的な説明で、いろいろな物語がありますが、最後には科学的な説明にパスする。でも、それがSFファン以外にはカタルシスがほとんどない。長々とした説明を読まされても何が面白いのか、というのが正直なところではないでしょうか。だから、ハードSFはSFファン以外には広がらないという悲しい現実があります。しかしこれをハード百合SFにすると、科学的な説明の場面が、女性同士が会話している場面になります。これはすなわち、みなさんの好きな百合描写です。
「百合が俺を人間にしてくれた【2】(抜粋)」
とおっしゃています。
若干意味合いが違うかもですが(駄目じゃん)、少女と少女の会話によってより作品に鮮度が増し、背景にあるSF要素がヘビーになりすぎずバランスが取れているというところが、なんとなくこのご意見に近いような気がして、引用させて頂きました……。
入間先生の十八番のゆるいテンポの会話と脳の裏側をつつかれるような哲学問答も癖になります。
また、この作品のもう一つの特徴が腕百合であることです。
”腕”と少女の交流がこの作品の鍵となっていきます。
どうゆうこと?と思ってみた方は是非読んでみてください。
時系列をばらけさせた独特の構造もあって(空の境界・DDDみたいなアレ)、若干読み始め辛い感じもありますが、それが後々効いてくるので…。
全部読み終わったあと、表紙を見返すと思わずにっこりしてしまうこと間違いなし。
引用: 百合が俺を人間にしてくれた【2】――対談◆宮澤伊織×草野原々
https://www.hayakawabooks.com/n/n71228eb75bb0
『少女境界線』吐兎モノロブ
全一巻。短編集。
シャープでクールに描かれる少女と少女の関係性群。
「表紙かっこいいなー」と深く考えずにジャケ買いした作品ですが、絵だけでなく話も大当たりでした。
力を持て余した"聖人"の少女とその相棒(主人?)の高慢なエクソシスト少女が活躍する、ダークバトルファンタジー「Xsis」
自分のストレスを形にした怪獣・吐獣(エメト)を嘔吐する体質の少女と憎まれ者の不良少女による自己解放青春譚「アイアンリーシュ」
三角関係?宇宙人寄生?…野球‼ 前記の要素が絶妙なバランスで描かれる認識系バトル「メタフィジカルパースペクティブ」
じっとりじんめり湿気たっぷりの猟奇ホラー百合「卯の花腐し」
4作品(+1作品)、百合どりみどり・選り取り見取り~‼
個人的には、「アイアンリーシュ」の自己解放と、少女による少女の救済が、読んでいて心がすく思いでした。
「Xsis」の中二心がうずく設定と、ダウナー×クーデレ(死語?)な関係もいいぞ。
どれも短編なので読んでみた方が早いのですが(紹介を怠るな)、同性間感情点も高得点な上、社会、特に学校の閉塞感や倦怠感もうまく描かれていると思うので、そちらも注目してみるのも面白いと思います。
ちなみに、
収録作「Xsis」を下敷きにした「ブレイズ・ソー・エッジ」がアワーズGHで連載されているそうです。応援するために、定期購読するか悩んでいます。
試し読みもあります‼(なんとXsisはまるまる読めてしまう。読みましょう。)
『裏世界ピクニック』 宮澤伊織
既刊三巻。
漫画も最近出たようです。
言わずと知れた裏ピッピ。多分もっと上手く紹介してる方がいらっしゃると思うのですが。一応。
インターネットチルドレン達が一度は目にするかもしれないネット怪談(洒落怖とか)の世界"裏世界"に現実世界から、様々な理由で入りこむ少女達の物語です。
主人公の空魚は現実逃避の為に、
もう一人の主人公・鳥子は裏世界に消えてしまったかつての恩師・冴月を探す為に裏世界へ
お互い違う理由で裏世界へと度々、入り浸っていたのですが、
溺れる空魚を鳥子が助けたことで出逢い、とある怪異に接触したことで裏世界で役立つ異能力を手に入れます。(この時点で面白い)
怪異の描写も最高ですが、怪異を対処していくうちに近づく空魚と鳥子の関係性もサイコーーーです。
さらに、空魚以外のメインキャラクターが全員、冴月になんらかの縁があって、その存在が彼女達の関係性を脅かしたり、不安定にさせたりと作用させてるのがうまいなあ、と思います。
読んでる時には「冴月、絶対ラスボスだよなあ」と考えるのですが、メタ的視点で見るとちょっといじわるなキューピッドに見えなくもない。
特に好きなシーンは
二巻の最後のコトリバコ編で、コトリバコから脱出するために苦痛に耐えながらも協力する場面……その、控えめに言ってもセッ。
とは表現したくないので、皆まで言いませんが、
互いの能力を把握した上で、相手を思いやりつつ生死の境目をさ迷いながら怪異に対処する場面は本当に尊くて、と同時に謎のエロスを感じられる素晴らしいエピソードだと思います。
三巻は鳥子の家族事情の一端も明かされて、さらなる百合展開に期待できる、今話題の百合SFの中心作とも言える裏ピッピ。
フランクな文章もあって、読みやすいので是非。
裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 宮澤伊織
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2017/02/28
- メディア: Kindle版
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『言解きの魔法使い』結月さくら
既刊5巻。
ここにきて初の男と男の同性間感情です。
昭和二十八年、矢萩真は時計店で働く傍ら、失踪した親友・藤堂ナツメを捜していた。矢萩はやがて藤堂家の私蔵図書館でナツメと再会を果たすのだが、ナツメはとある理由から魔女によって図書館に囚われ、“言葉”と“文字”を操る魔法使いに成り果てていたのだった――。図書館という閉鎖空間で巻き起こる昭和魔法奇譚、待望の第1集!!
(サンデーうぇぶりの作品紹介から引用)
"魔女"によって図書館に魔術的に幽閉され、左腕を"文字"に分解され、それを元に戻すために"文字"と戦う、魔法使い・藤堂ナツメ
学生時代にナツメの後輩であり、唯一の親友であった目の下の隈が目立つ青年・矢萩真。
この二人の学生時代からの縁と時代背景、図書館に癖のある魔法形態により、怪奇・幻想・レトロポイントもなかなか高い作品。
ナツメの左腕であった"文字"たちは不定期に図書館の中に異変・怪奇として現れ、その"文字"の意味を把握され、活動を止めることで回収することができます。
文字の勉強にもなりますし、怪奇の表現も美しく、「幻想作品としても面白い~」と純粋に楽しめる作品なのですが、
文字の怪奇現象の中には
・体が幼くなり、もう一人の自分("文字")に殺されかける
・自分が相手の為に隠していた記憶が勝手に相手の前で、寸分違わず再現される
などが起こるため、
腐りきり歪みに歪み、澱みきったオタク思考「同人便利シチュエーションかな?」(やめろ)
※「同人便利シチュエーション」……みんな大好き「セックスをしないと出れない部屋」みたいな、強制的に距離を縮める為や、やらしい雰囲気にするための便利な謎設定のこと。
若干アレな言い方をしてしまいましたが、
実際"文字"の怪異に対処しつつ、次第にわだかまりを解消し、その過程で距離も詰めていく設定は巧みだと思います。
一話冒頭にナツメが矢萩に対して言う
「本当に僕をみているのは 君くらいのものだろうな」(一巻 3頁)
に関連する、五巻での温室で矢萩と二人きりで話してる場面でナツメが語る言葉で死んだ。(訳:1巻読んだからには五巻まで読んで欲しい)
あと、みんな大好きそうな元カノ(正確には婚約者)(この人も中々しんどいので……)との対決エピソードもあるよ!(そんなふわっとまとめてしまうには抵抗があるくらい重要かつしんどいエピソードですが)
サンデーうぇぶりで、三話まで試し読みができるそうです。
『アラーニェの虫籠』坂本サク
突然のアニメーション映画。
SFも好きですがホラーも好きです。(分断自己紹介)
こちらの作品は選出するかとても悩みました。何故なら、他の作品と違い同性間感情作品と判るのが物語の最後の最後になってからなのです。(この時点で結構ネタバレなので戦々恐々としている)そもそも猟奇ホラー映画を目当てに見に来たはずなのに、少女と少女の同性間感情が突如湧いて出たので理解に時間がかかりました。
どの部分が同性間感情にあたるかのかを説明しようとするとどうやっても核心に触れなければならないので、心苦しい。
それでも、あえて挙げたのはこの作品を多くの人に見てもらいたいからです。
「この感動を共有したい!」とサーチしてもマイナー故か感想を呟いている人が少ないので悲しくなり、もしや自分の見た同性間感情は幻だったのか……?と若干不安になったからです。この映画のテーマの一つが"幻覚"だと思うので。
虫という(人によっては)嫌悪の対象になるものを全面に押し出してはいるものの、同性間感情作品としても考察しがいのある作品だと思うので是非見て欲しいです……。
花澤香菜さんの絶叫を聴きたい‼っていう理由でもいいので。
デジタル配信がスタートしているようです。観やすくなったので是非。
【緊急決定】12/21(金)デジタル配信スタート!
— 『アラーニェの虫籠』公式Blu-ray&DVD発売中/新作スピンオフ『アムリタの饗宴』製作中! (@ara_mushi) 2018年12月9日
好評公開中の『アラーニェの虫籠』のデジタル配信が、12/21(金)より開始されることが決定しました!
第一弾はTSUTAYA-TV、ビデオマーケット、DMM動画、Google Play、GYAO!ストア、iTunesなど十数社を予定。配信会社は決まり次第、順次告知いたします。 pic.twitter.com/M9RxIfvwgX
『錆喰いビスコ』 瘤久保慎司
既刊2巻。
このラノ2018でW受賞という快挙を成して一躍有名になった錆ビスですが、
内容もさることながら、主人公のビスコとその相棒ミロの関係もとても美味しい。
最初こそ、有能なキノコ守り(この作品内での特殊技能を持つ種族のこと)のビスコと、医術は優秀だけど戦力としては、ちょっと頼りないミロといった感じが、
ミロがどんどん技術をつけ成長していき、ついにはビスコと並び立ち対等な"相棒"になっていくようになる過程は読み応えがあります。三巻の表紙の互いに目配せしてる二人がエモい。
縦の糸が弓、横の糸が矢。(?????)
もう何もかもうめえ。
そして、錆喰いビスコと言えばとにかく愛・愛・愛……!
ビスコとミロのコンビ愛は勿論、ビスコの師匠との師弟愛、ミロの姉との家族愛
同性間感情も強火なのに、その他の愛も溢れに溢れまくっているのです。
ああ~心がぼくんぼくんするんじゃぁ~
※「ぼくんぼくん」…錆喰いビスコ内でのキノコが生える擬音のこと。
あと全ての同性間感情オタクを焼き払う、生死の狭間での告白大会があります。あれはだまげたなあ。描写が巧みな瘤久保先生があえて会話だけに制限して記すことで二人の会話に集中でき、読者側に想像の余地もあってとてもエモいシーンです。
勿論、それより前の過程があってからこその、ですが。
二巻は異能力のロリに絡まれるビスコを見て嫉妬する(もしかして演技だったかも?教えてビスい人)ミロもあって、にやけが半端ない。
『少女 歌劇 レヴュースタァライト』
アニメ。全12話。
フォロワーさんに教えていただいてまんまとスタァライトされてしまった。
TLにスタァライトされたオタクが続出したので、その感染力はお墨付きではあるのですが、一応紹介します。
(あと、ブシロードは同性間感情がもともと得意そうなので安心できますよね。)
簡単に言うと、同性間感情のデパァトです。コンビニではなく、
スーパーでもなく、
デパァトです。
あふれる品のように様々な同性間感情が押し寄せてきますが、下品ではなく、
舞台という瑠璃棚の中で踊る、少女は全員魅力的。
この作品の特徴の一つが、感情の純度が極めて高いことでしょうか。
歯ぎしりや爪を噛み砕く音が今にも聞こえてきそうなドロリとした一筋縄ではいかない同性間感情も好きですが、
スタァライトは一瞬そのような素振りを見せても、オーデションという強制システムによって件の少女達が真っ向から向き合わなくてはいけないため、自らの感情の全てを晒し(舞台少女達の心情を体現したかのような舞台装置も見所の一つ)、ぶつかり、どちらの感情が強いかを示します。
あと、関係性も色々なパターンもあるので飽きさせません。
かつて約束を交わしたした少女と少女。
互いに実力を認め会うライバル同士。
もはや一心同体の幼馴染。
相手を思うあまりに奇行に走る少女。
みんなが大好きだから、…………を……何度も……た少女
等々
This is 同性間感情デパァト。
彼女達の煌めきを、是非目に焼き付けてください。
期間限定でYouTubeで全話無料配信をやっているそうです。
『魔女が下す鉄槌 マレウス・マレフィカルム』みやまるん
既刊1巻。
ようやく最後の紹介です。一応ネタバレ注意。
一応、ユルいながらも「下に行けば行くほどめんどくさく、重い同性間感情」になるように並べてあるようにしてある本エントリですが、
何故この作品が最下層に座してるのか。
それは魔女であるヒロイン・メイファの性格と行動故です。
小汚い姿で忌避されていたメイファが、唯一優しくしてくれた義賊の女性・クロエに遭い、初めて見た者を親と考える雛の様に勘違いをし、クロエからの愛を獲得するために行動していくことで話が展開していきます。
メイファは、一途、無邪気、無知、魔女っ娘……、
…………と属性だけ書き連ねると可愛らしく感じられますが、
(邪魔だと感じた存在を排除するならば手段を選ばない)一途さ
(倫理観を持ち合わせてない)無邪気さ
(愛と常識を知らない)無知さ
(理をも捻じ曲げる程の力を持った)魔女
(☆▽☆)
と書くとどうでしょうか。
おまけに、勘違いもすごく、嫉妬も深いとくる。
そもそも帯のアオリからして、
狂気が育む愛はすべてを呑み込む
(公式帯より)
ですからね。
ただごとでない。
そんな性格故か、メイファはクロエに関わる者を妬み、自分とクロエの間を邪魔している(もちろん大体は勘違い)人間に手をかけるようになります。思い込みの激しさも手伝い、事態は次第に悪化していきます。
メイファが凶行に及ぶようになったのには、
相手となるもう一人のヒロインのクロエの性格もかなり影響されてると思われます。
クロエは貧しい人々を救うために義賊として活動しています。
まあ、つまりはまあ、善人なのですが…。お人よしがすぎる。
義賊であることに罪悪感を抱き、
素性も分からぬ小汚いなりのメイファへ偏見なく接し、
あげく仲間を殺しかけたにも関わらず捕まったメイファのことを気にかけ涙し、
ついにはメイファを救うために街を捨てる決意をする――
(なお、その過程で人が死んだりしてる。地獄)
そんなんだから、帯のアオリに
気高き女の慈悲は 破滅へのひきがね――
(公式帯より)
って書かれるんやぞ。(ワクワク)
メイファが愛故に倫理を破り、人を傷つけ、果てには理を犯すまでになる様は危なっかしくも恐ろしいですが、その分どうなるか分からない面白さも持ち合わせた作品だと思います。おススメです‼
連載再開、おめでとうございます。
魔女が下す鉄槌 マレウス・マレフィカルム 魔女が下す鉄槌 マレウス・マレフィカルム (アルファポリスCOMICS)
- 作者: みやまるん
- 出版社/メーカー: アルファポリス
- 発売日: 2018/09/14
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・番外編
乙女剣武蔵(2018年配信→2019配信予定) かりんとう
天下無双は女子高生!?イケメン剣士を叩き斬れ!
という文字通りキレッキレのキャッチコピーと共に発表された乙女向けアプリ(未配信)。
謳われている通り、叩き斬られるほとんどはイケメン=男子であり、対して主人公は女子(固定)、つまりは大半は男女の話になるわけですが、思い出して欲しい。この記事の題名は「この同性間感情がすごい!」、です。
つまりは叩き斬られる対象には女子もいるわけです。乙女ゲーにして百合ゲー。
【公式】乙女剣武蔵🌸「剣豪絵巻」2/10(水)発売! on Twitter: "🌸キャスト発表🌸 マニアック大和撫子? 本田通子 声:高橋未奈美 https://t.co/zDCaN4z8ki… "
🌸キャスト発表🌸
— 【公式】乙女剣武蔵🌸「剣豪絵巻」2/10(水)発売! (@otomekenmusashi) 2018年2月9日
マニアック大和撫子?
本田通子
声:高橋未奈美https://t.co/zDCaN4z8ki pic.twitter.com/eZ50VuDdni
その中の一人、"マニアック大和撫子"こと本田通子が配信前の微かな情報からも、
主人公への感情の重さが滲み出てで将来有望なので、配信年度が若干ルール違反ではあるが紹介させてください。
□□■乙女剣武蔵 収録速報■□□□
— 【公式】乙女剣武蔵🌸「剣豪絵巻」2/10(水)発売! (@otomekenmusashi) 2018年8月9日
高橋未奈美さん(本田通子)の収録が終わりました!
お通さんの血を引く通子ちゃんは、おっとりいい子だけれど、激しい一面を持っています。収録時、叫ぶシーンで「マイクに直に叫んで音を割って録りたい」とお願いしました。いい感じに録れました!ありがとう! pic.twitter.com/HxFFxKgHa3
マイクを直に叫ぶ必要のある場面とは……
先ずは何も考えずにこちらのサンプルボイスを聴いてみて下さい。
変身前「だって私たち、ズッ友ですもの‼」(一部省略)
↓
変身後「何故、貴方は私を見てくださらないのですか…ふふ……死んでも一緒ですよ…」
………や、殺られる…。
ところで、変身って何ぞと思われるかも知れないですが、
こちらの作品、自分と同じ名前を持つかつての剣豪(主人公は除く)の力を使い戦うという設定なのです。ざっくりいうと先祖返り(厳密には違う)のようなもの。
その設定がよりしんどさを増しています。
主人公は宮本武蔵に変身し、本田通子はお通に変身します。
お通は宮本武蔵を思っていましたが、結局結ばれることはなかった──しかし現世にてまみえるとは──
本田通子(お通)の執念の一端が覗けるSSが、Cool-b2018年5月号で読めるのですが、そちらも一読の価値があるので是非。殺意と共に放たれる嫉妬と慕情が凄烈で美しい…。雑誌は成人指定なのでご注意を。
あとは「あんさんぶるスターズ」とかにも触れたかったんですけど、去年始めたばかりの新参で読みきれてない部分も多いので今回は選外としました。これも同性感情デパァト。
私はとにかく生きづらそうなValkyrieの二人が好きです。
スカウト 「ヴィクトリア」 より
イベント「噪音◆渦巻くホラーナイトハロウィン」より。
「悪舌のモルフォ」("美少年"×スランプ作家)もいれたかったのですが、一巻しか読み込んでないのでまたの機会に。
アニゴジ(宗教の力がっょぃ異星人とゴジラを殺すことしか考えてない地球人)も悩んだのですが、選外に。というより3章で色々起こりすぎてて未だ消化しきれてません。
他にも、こんな面白い同性間感情作品があるよってのがありましたら、是非教えてください。
布教はオタクの大事な生命活動なのですから。